神照寺(読み)じんしようじ

日本歴史地名大系 「神照寺」の解説

神照寺
じんしようじ

[現在地名]長浜市新庄寺町

日出山と号し、真言宗智山派。本尊大日如来。文化八年(一八一一)再建本堂のほか、山門・客殿・稲荷堂などを備える。萩の寺として有名。寛平七年(八九五)宇多天皇勅願によって本覚が開創したと伝える。七堂伽藍を構え、数百坊を有する学問寺として知られ、足利尊氏も当寺に荘園を寄進したと伝える。永享五年(一四三三)六月二〇日の宮河光道等寄進状(総持寺文書)によれば、当寺学頭実済の所望に従って平方ひらかた荘のうち上郷一町が総持そうじ寺に寄進されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「神照寺」の意味・わかりやすい解説

神照寺
じんしょうじ

滋賀県長浜市にある真言宗智山派の寺。寛平7 (895) 年宇多天皇の勅願により益信が創建したといわれ,萩の寺として知られる。七堂伽藍を構え,数百坊を有し栄えたが,たびたび戦火にあい,現存の本堂などは江戸時代に再建されたもの。寺宝も多く,国宝の『金銀鍍透彫華籠 (きんぎんとすかしぼりけご) 』は鎌倉時代の作品で,散華 (さんげ) の儀式に花を盛る器として使われたもの。

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事典・日本の観光資源 「神照寺」の解説

神照寺

(滋賀県長浜市)
湖国百選 社/寺編指定の観光名所。

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