神谷神社(読み)かんたにじんじや

日本歴史地名大系 「神谷神社」の解説

神谷神社
かんたにじんじや

[現在地名]久美浜町 新町

旧久美浜村の西側山麓、通称新町しんまちの小字小谷おだに鎮座祭神は八千矛神・丹波道主命(「神谷神社考」は天神玉命・天種子命とする)。「延喜式」神名帳にみえる式内社。通称太刀宮たちのみやという。旧郷社。

もと神谷神社と太刀宮は別社であり、「丹後旧事記」に「神谷神社 祭神神谷大明神、天神玉命。当社は垂仁天皇の朝旦波道主命勧請なり」とあり、「丹哥府志」の神谷村の項に「延喜式に所載の神谷神社元此処にあり、乱世の頃修覆も出来かね太刀宮に合せ祭るといふ、今太刀宮にあり」と記す。

神谷神社
かんだにじんじや

[現在地名]坂出市神谷町 川南

白峰しろみね山と五夜ごやヶ岳の谷間入口にあり、祭神は奥津彦命・奥津姫命で相殿に春日四神を祀る。旧郷社。神谷五社・五社大明神とも称し、白峰鎮守という(「綾北問尋鈔」など)。社伝によれば弘仁三年(八一二)空海の伯父阿刀大足の勧請。貞観七年(八六五)一〇月九日従五位上、同一七年五月二七日正五位下に昇叙(三代実録)。なお五月二七日条には神谷天神とある。「延喜式」神名帳には阿野あや郡三座の一として神谷神社が載る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「神谷神社」の意味・わかりやすい解説

神谷神社
かみたにじんじゃ

香川県坂出市所在の延喜式内社本殿は建保7 (1219) 年の造立。三間社流造 (さんげんしゃながれづくり) の社寺建築としては最古遺構で,国宝

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「神谷神社」の解説

神谷神社

香川県坂出市にある神社。「神谷」は「かんだに」と読む。1219年に建てられた本殿は国宝に指定されている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android