神農祭(読み)シンノウサイ

デジタル大辞泉 「神農祭」の意味・読み・例文・類語

しんのう‐さい【神農祭】

漢方医冬至の日に、医薬の祖である神農氏を祭る行事 冬》「―聖らなる灯をかきたてぬ/蛇笏

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精選版 日本国語大辞典 「神農祭」の意味・読み・例文・類語

しんのう‐まつり【神農祭】

〘名〙
① 冬至の日、漢方医が神農をまつり親戚知人を饗応したこと。しんのうさい。《季・冬》
※俳諧・改正月令博物筌(1808)一一月「神農祭(シンノウマツリ) 唐土の人炎帝と号す。百草をなめて薬を初めたり。医道の祖神故、今日医師祭りをなす也」
② 大阪市中央区道修町(どしょうまち)にある少彦名(すくなひこな)神社祭礼。一一月二二・二三日に行なわれる。「大阪のとめ祭」「虎おくれ祭」ともいう。神農様。しんのうさん。

しんのう‐さい【神農祭】

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百科事典マイペディア 「神農祭」の意味・わかりやすい解説

神農祭【しんのうさい】

薬種問屋の並ぶ大阪道修(どしょう)町にある少彦名(すくなひこな)神社の祭(11月22〜23日)。少彦名神社日本の医薬の神少彦名命と,中国の薬祖神神農をまつり,俗に〈神農さん〉という。神農祭は1822年にコレラが流行したときから盛大に行われたといわれ,疫病よけの張子の虎を神社でわける。

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