神酒（読み）みわ

精選版 日本国語大辞典

みわ【神酒】

〘名〙 神に供える酒。みき。一説に、酒を醸(かも)して、その酒を入れたまま神に供える瓶(かめ)。

※書紀（720）舒明四年一〇月（北野本訓）「即の日神湏(ミワ)を給ふ」

※万葉（８Ｃ後）二・二〇二「哭沢(なきさは)の神社(もり)に三輪(みわ)すゑ祈れども我が王(おほきみ)は高日知らしぬ」

[補注]「書紀」の「湏」は「酒」の誤り。

しん‐しゅ【神酒】

〘名〙 (「じんしゅ」とも) 神に供える酒。みき。

※合巻・正本製（1815‐31）三「汝が持参なしたる神酒(ジンシュ)、なぜ毒見をばいたさぬな」 〔張耒‐次韻君復七兄見贈詩〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

みわ【神^＝酒／御^＝酒】

神前に供える酒。みき。一説に、酒を醸造して神前に供えた瓶かめのこととも。
「泣沢なきさはの神社もりに―据ゑ祈れども我が大君は高日知らしぬ」〈万・二〇二〉

しん‐しゅ【神酒】

神に供える酒。おみき。

出典　小学館

普及版 字通

【神酒】しんしゆ

みき。

字通「神」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」