禁反言(読み)キンハンゲン

デジタル大辞泉 「禁反言」の意味・読み・例文・類語

きん‐はんげん【禁反言】

人が自由意志に基づいて行った自分行為、または捺印なついんした証書に反した主張をすることを禁止すること。取引の安全のために重要な意味をもつ、英米法法理。禁反言の原則エストッペルの原則。

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精選版 日本国語大辞典 「禁反言」の意味・読み・例文・類語

きん‐はんげん【禁反言】

〘名〙 英米法上の原則。自分の言動が一たび表明された以上、後になってこれに反する行動や主張をすることを許さないとするもの。エストッペル。

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改訂新版 世界大百科事典 「禁反言」の意味・わかりやすい解説

禁反言 (きんはんげん)

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百科事典マイペディア 「禁反言」の意味・わかりやすい解説

禁反言【きんはんげん】

エストッペル

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世界大百科事典(旧版)内の禁反言の言及

【エストッペル】より

…禁反言と訳されている英米法上の法理。この言葉には,さまざまの用法があるが,実際に最もしばしば問題になるのは,〈法廷外の行為による禁反言estoppel in pais〉あるいは〈エクイティ上の禁反言equitable estoppel〉とよばれる場合である。…

【代理】より

…第1に,本人が第三者に対して他人に代理権を与えた旨を表示した場合には,実際にその他人に代理権が与えられていなくても,その他人が代理人として行った行為の効果は本人に帰せられる(民法109条)。これは,自己の先行する言動に反する主張をすることは許されないという禁反言(エストッペルestoppel)の法理の適用である。表見代表取締役や表見支配人の行為による責任(商法262,42条),名板貸(ないたがし)による責任(23条)なども同じ趣旨の制度である。…

※「禁反言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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