禅門(読み)ぜんもん

精選版 日本国語大辞典 「禅門」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐もん【禅門】

〘名〙
禅宗法門。また、禅宗。
※観智院本唐大和上東征伝(779)「其父先就楊州大雲寺智満禅師戒、学禅門
禅定(ぜんじょう)の門にはいったものの意で、仏門にはいった男子をいう。在家(ざいけ)のままで、髪をそり、僧の姿となった居士(こじ)入道(にゅうどう)
古事談(1212‐15頃)一「白川院礼部禅門事を、鳥羽院に令語申給云」
浮世草子・好色一代女(1686)五「上長者町にさる御隠居のぜんもん様」 〔梁高僧伝
乞食(こじき)をいう語。〔物類称呼(1775)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「禅門」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐もん【禅門】

禅宗の法門。禅宗。
俗人のままで剃髪ていはつし仏門に入った男子。禅定門ぜんじょうもん。入道。→禅尼ぜんに
[類語]禅師禅僧禅家

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android