福原直高(読み)ふくはら・なおたか

朝日日本歴史人物事典 「福原直高」の解説

福原直高

没年:慶長5.10.2(1600.11.7)
生年:生年不詳
安土桃山時代の武将通称右馬助,名は長成,長尭ともいった。豊臣秀吉に仕え,天正15(1587)年10月の北野大茶会の奉行人のひとり。文禄1(1592)年の文禄の役のときは肥前名護屋城に駐屯。そのころ播磨三木郡の代官も務めている。のち但馬豊岡城主として2万石を与えられ,豊臣秀次高野山で切腹したとき検使役を務めた。慶長2(1597)年,豊後府内城主として12万石を与えられたが,慶長の役のとき,渡海した諸将と対立したとの理由で,家康ら五大老により領地を6万石に削減された。関ケ原の戦では石田三成の婿ということで西軍につき,大垣城を守備し,和議によって開城。伊勢の朝熊山に上り,そこで自害した。

(小和田哲男)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「福原直高」の解説

福原直高 ふくはら-なおたか

?-1600 織豊時代の武将。
石田三成の妹婿。豊臣秀吉につかえ,慶長2年豊後(ぶんご)(大分県)府内城主となる。朝鮮出兵の際,諸将と対立して帰国後改易された。関ケ原の戦いでは西軍につき,5年伊勢(いせ)(三重県)朝熊自刃(じじん)。別名に長尭(ながたか)。通称は右馬助。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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