福田啓二（読み）ふくだけいじ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

福田啓二
ふくだけいじ

[生]1890.12.1. 東京
[没]1964.3.23. 東京
海軍軍人。日本海軍の主力戦艦の建造を指導した軍艦設計家。海軍造船中将福田馬之助の次男。 1914年東京大学造船学科卒業，横須賀工廠で造船大技士となり，20年イギリス駐在，帰国後造船中佐となった。 29～30年ロンドン海軍軍縮会議に随員として出席。 34年艦政本部4部で基本設計主任となり，『友鶴』，第四艦隊事故 (→第四艦隊事件 ) による全艦艇の性能改善を行い，同時に戦艦『大和』以下艦艇の基本計画を担当した。 40年造船中将となり，東京大学教授，艦政本部技術監を経て，45年予備役。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus

福田啓二 ふくだ-けいじ

1890－1964　大正-昭和時代の造船工学者,軍人。
明治23年12月1日生まれ。海軍造船総監福田馬之助の次男。海軍にはいり,昭和15年造船中将。翌年艦政本部第四部長となり,17年から東京帝大教授を兼任。戦艦大和の基本計画者として知られる。昭和39年3月23日死去。73歳。東京出身。東京帝大卒。

出典　講談社