秋沙(読み)あいさ

精選版 日本国語大辞典 「秋沙」の意味・読み・例文・類語

あい‐さ【秋沙】

〘名〙 (「あきさ」の変化した語) ガンカモ科水鳥で、他のカモよりくちばしが長く、先が鉤形に曲がり縁に鋸歯(きょし)状のきざみ目がある類の総称。一一月ごろ日本渡来。日本ではウミアイサが最も普通に見られ、他にカワアイサミコアイサがいる。あきさ。あいしゃ。あきさがも。あいさがも。あいがも。のこぎりばがも。《季・冬》〔永祿二年本節用集(1559)〕

あき‐さ【秋沙】

万葉(8C後)七・一一二二「山のまに渡る秋沙(あきサ)の行きてゐむ其の河の瀬に浪立つなゆめ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「秋沙」の意味・読み・例文・類語

あい‐さ【秋沙】

《「あきさ」の音変化》カモ科アイサ属やミコアイサ属の総称。くちばしは細長く、縁が鋸歯きょし状。潜水が巧みで、魚を捕食。日本では冬鳥であるが、北海道で繁殖するものもある。ウミアイサカワアイサミコアイサの3種がみられる。のこぎりばがも。あいさがも。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android