租税制度(読み)そぜいせいど(英語表記)tax system

翻訳|tax system

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「租税制度」の意味・わかりやすい解説

租税制度
そぜいせいど
tax system

国および地方公共団体がそれぞれの行政を遂行するうえで必要な一般経費を支給するために,国民ないし住民に対して課税し,直接的な代償を与えることなく強制的に徴収する制度。いわゆる租税国家が確立されたのは資本主義が自由主義段階に入ってからのことであり,また政治的にも「代表なくして課税なし」との標語に表現されているように,租税制度の歴史と近代市民革命の歴史とは密接に結びついている。租税の形態ないし種類についてはさまざまな区分仕方があるが,課税にあたっては財政民主主義原則のもとに租税負担の公平を保ちつつ,一群の租税を合理的に組合せることが要請される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android