移動祝日(読み)いどうしゅくじつ

世界大百科事典(旧版)内の移動祝日の言及

【教会暦】より

…したがって,キリストのできごとを祝う主の祝日はおもに主日(日曜日)に当たるのであるが,ミトラス教の太陽の誕生日の祭がキリスト教化されるようになり,東西諸教会の交流もあって,クリスマスが12月25日に,公現祭が1月6日に祝われるようになり,月日で定まる祝日が生じた。やがて,キリストの受難死と復活をあかしした聖母や使徒をはじめ,殉教者の記念日がたいせつにされ,あるものは祝日と呼ばれ,教会暦の中に月日によって固定した多くの祝日(固定祝日)ができたので,復活祭をはじめ,月日の一定していない祝日は移動祝日と呼ばれるようになった。右に典礼暦年における典礼季節と主日・祝祭日のおもなものを一覧表にして掲げる。…

【祝祭日】より

…これは太陽暦に基づきながら,太陰暦の動きと7日週の日曜を重ね合わせるため,複雑な計算を要することになった。復活祭は年によって約1ヵ月間の範囲で動くが,このような祝日を移動祝日と呼び,したがって復活祭に関連する聖霊降臨祭,キリスト昇天祭などの祝日も移動祝日となる。移動祝日は,きわめて不合理な制度であるが,ユダヤ教の過越の祭との一致を避けるとの教会の強い態度からやむなくとられた措置といえよう。…

※「移動祝日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android