程度副詞(読み)ていどふくし

世界大百科事典(旧版)内の程度副詞の言及

【修飾語】より

… 一方,連用修飾語たることを本来の機能とする品詞は副詞であるが,そのうち〈ゆっくり(歩く)〉などの状態副詞は,連用修飾語として用いられた形容詞・形容動詞(各副詞形),動詞(+助動詞・助詞)などと同様に,自らある性質・状態を表して,被修飾語である動詞の動作の様態を説明する。これに対し〈はなはだ(美しい)〉〈もっと(ゆっくり)〉などの程度副詞は,被修飾語の表す性質・状態の程度を示す。 このほかに動詞による叙述の意味を完全ならしめるものとして説かれる補語または述詞predicative(〈(This is) a book.〉〈(顔)サルに(似る)〉)のたぐいや,また動詞の表す動作・作用の及ぶ対象を表すものとして説かれる目的語〈手紙を(書く)〉の類も,以上に述べた連用修飾語の類と厳密に区別することは,日本語の場合ことに,形態的にも機能的にも無理であって,要するにこれらは用言の意味内容を詳しくして,その叙述の明確化を助けるものとして,すべて広義の補足語とすることができ,連用修飾語として一括しうるものである。…

※「程度副詞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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