程程(読み)ほどほど

精選版 日本国語大辞典 「程程」の意味・読み・例文・類語

ほど‐ほど【程程】

〘名〙
それぞれ程度。それぞれの身分年齢。それぞれ。
※宇津保(970‐999頃)吹上下「紫檀(したん)衝重(ついがさね)、同じ轆轤挽(ろくろびき)御器、ほとほとに従ひて」
② 行き過ぎのない、ほどよい度合。適度。
※聖アンデルセン(1948)〈小山清〉「それもどうぞほどほどになさって下さい」

ほどほど‐し【程程】

〘形シク〙
① 時がたって久しい。長い時間がたっている。
古今六帖(976‐987頃)二「よしの山なげきこるてふ斧の柄のほとほとしくもありし程かな」
② ちょうど程あいがよい。ほどほどである。
[補注]①の挙例は、前項「ほとほとし(殆)」の③の例とも考えられる。

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デジタル大辞泉 「程程」の意味・読み・例文・類語

ほど‐ほど【程程】

度が過ぎないで、ちょうどよい加減であること。適度。適当。「酒も程程にしろ」
身分の程度。分際
「―につけて、装束、人のありさまいみじくととのへたり」〈・葵〉
[類語]適当適度適宜そこそこい加減ベター増し次善まあまあまずまずセカンドベスト及第無難副次的二次的二義的捨てたものではない満更まんざらでもないまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的どうにかこうにかどうかこうかどうやらこうやら曲がりなりにもかすかすどうやらなんとかかんとかなんとかようやっとどうにかかろうじて辛くもそれなりやっとやっとこさようやくあやうく危なくまだしもまだえんやらやっとやっとのことでようようすんでのところ間一髪かつがつすんでのことすんでにあわや九死に一生を得るすれすれいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ

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