稚児輪(読み)チゴワ

デジタル大辞泉 「稚児輪」の意味・読み・例文・類語

ちご‐わ【稚児輪】

稚児髷ちごまげ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「稚児輪」の意味・読み・例文・類語

ちご‐わ【稚児輪】

※女夫波(1904)〈田口掬汀〉前「稚児髷(チゴワ)に結って紫の袴を穿き」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「稚児輪」の意味・わかりやすい解説

稚児輪
ちごわ

日本髪の一種で、多く少女の結う髪形。頭上左右に、二つの輪の形をした髷(まげ)のあるのが特色。元来は男児の髪形であったが、江戸時代末期から、少女も結うようになり、明治に入って上流家庭にも伝わり、8、9歳の髪形として結われた。また神社寺院祭礼や、法楽の際の稚児行列のとき、少女たちはこの髪形にしたが、いまもその名残(なごり)をとどめている。

[遠藤 武]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android