稲取(読み)いなとり

改訂新版 世界大百科事典 「稲取」の意味・わかりやすい解説

稲取[温泉] (いなとり)

静岡県東部,賀茂郡東伊豆町にある温泉。伊豆半島東海岸の稲取岬に位置する。弱食塩泉,80℃。1961年伊豆急行が敷設され,67年国道135号線が東伊豆道路として改修されたころから発展した。東伊豆温泉郷の一つであり,相模灘を望む風光明美なところにある。漁港稲取港をひかえ,新鮮な魚介類が楽しめる。かつては伊豆大島へ船の便があり,高速艇も就航し観光基地としてにぎわった。周辺にゴルフ場やスポーツセンターがある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「稲取」の意味・わかりやすい解説

稲取
いなとり

静岡県賀茂(かも)郡東伊豆町南部の一地区。旧稲取町。東伊豆町の中心地区。伊豆急行線、国道135号(東伊豆道路)が通じる。古くは河津荘(かわづのしょう)に属した。江戸時代は、幕府直轄地。相模灘(さがみなだ)に突き出た稲取岬に抱かれた良港をもち、古くから漁港として栄えてきた。近年ナツミカン栽培も盛んである。稲取温泉海水浴場、動物公園「伊豆アニマルキングダム」もある。

[川崎文昭]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「稲取」の意味・わかりやすい解説

稲取
いなとり

静岡県南東部,伊豆半島東岸にある東伊豆町の集落。旧町名。 1959年城東村と合体して東伊豆町となる。稲取岬にいだかれた稲取漁港は,伊豆有数の漁港。 1956年温泉が湧出。急速に漁業の町から新興温泉の町へと変容した。富士箱根伊豆国立公園に属する。

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