積重(読み)つみかさなる

精選版 日本国語大辞典 「積重」の意味・読み・例文・類語

つみ‐かさな・る【積重】

〘自ラ五(四)〙 あるものの上に幾重にも他のものが添い加わる。また比喩的に、次々と物事がたまって大きく、または、多くなる。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉九「人生は甚だ瑣小なる事の積み累れるものなり」

つみ‐かさ・ねる【積重】

〘他ナ下一〙 つみかさ・ぬ 〘他ナ下二〙 あるものの上に幾重にも他のものを加える。上へ上へとのせる。
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)賈誼第一八「燧は薪を多積かさねてをいて、寇至れば火をつくるぞ」

せき‐ちょう【積重】

〘名〙 つみかさなること。また、つみかさねること。
日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉二「経験如何に積重したればとて」 〔礼記‐祭統〕

つみ‐かさね【積重】

〘名〙 積み重ねること。また、積み重ねたもの。〔文明本節用集(室町中)〕
※古活字本毛詩抄(17C前)一九「つみかさねにせう利根惣敏にないたぞ」

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普及版 字通 「積重」の読み・字形・画数・意味

【積重】せきじゆう

累積する。

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