デジタル大辞泉
「穏」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
おだし・い【穏】
〘形口〙 おだ
し 〘形シク〙
① 人の心や
性質、
作品の内容などが落ち着いている。安心である。穏和、穏健である。
※
落窪(10C後)三「家といふ物は、券もたる人より外にしる人なきと聞きしかば、おだしう思ひて」
②
物事の
状態が落ち着いて静かである。平穏である。
※
唐物語(12C中)下「みな人あめの下おだしきにほこりて」
※
義経記(室町中か)六「九郎に放ち合せてきらせ給ふ条、甚だおだしからず」
おだし‐さ
〘名〙
おだい おだひ【穏】
※
続日本紀‐天平宝字八年(764)一〇月一四日・
宣命「心も安く於多比
仁(オダヒニ)在と
常人の念
(おもひ)云所に在」
おだい‐し おだひ‥【穏】
〘形シク〙 (「おだい」を
形容詞化したもの) 穏やかである。安らかである。おだしい。→
おだいか。
※
続日本後紀‐天長一〇年(833)
二月・宣命(谷森本)「
仁孝も兼厚くしてたのもしく於太比之久
(オタヒシク)在す」
うだし・い【穏】
〘形口〙 (「おだしい(穏)」の変化した語) おだやかである。のんびりしている。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
おだやか【穏】
福島の日本酒。酒名は、当主が代々襲名する一文字「穏」に由来。純米大吟醸酒、大吟醸酒、特別純米酒がある。平成7、8、16、18~20、24、26年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦、一本〆など。仕込み水は阿武隈(あぶくま)山系の伏流水。蔵元の「仁井田本家」は正徳元年(1711)創業。所在地は郡山市田村町金沢字高屋敷。
出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報