穢悪(読み)えお

精選版 日本国語大辞典 「穢悪」の意味・読み・例文・類語

え‐お ヱヲ【穢悪】

〘名〙 (形動) 仏語。けがれていて、いとわしいこと。けがれていて罪深いこと。また、そのさま。えあく。
今昔(1120頃か)二「女の躰、穢悪にして醜(みにく)し」
※浄業和讚(995‐1335)上「娑婆は穢悪の国土なり、衆生三障おもくして、難化(なんげ)の衆生みちみてり」 〔大集経‐四四〕

え‐あく ヱ‥【穢悪】

〘名〙 (形動) =えお(穢悪)
玉くしげ(1789)「予実(よみ)の国の穢悪(ヱアク)に触給へるを」

あい‐あく【穢悪】

〘名〙 (形動) けがれ。よごれ。また、けがらわしいさま。悪いさま。
※匏菴十種(1869)〈栗本鋤雲〉暁窓追録「汚布敗帛穢悪紙屑堆積して山を成し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「穢悪」の読み・字形・画数・意味

【穢悪】わいお

けがし賤しむ。

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