穴を割る(読み)けつをわる

精選版 日本国語大辞典 「穴を割る」の意味・読み・例文・類語

けつ【穴】 を 割(わ)

① 暴露する。ぶちまける。
浄瑠璃新版歌祭文お染久松)(1780)油屋茶碗のかはりに親方の前で。何もかもけつ破(ワッ)てこます」
② 隠しごまかしていたのがみつかる。しっぽを出す。
物事中途でやめてしまう。投げ出す。
商売をしくじって破産する。南京(なんきん)を割る。〔かくし言葉の字引(1929)〕
真理の春(1930)〈細田民樹たこ「この頃会社に、人の出入りの多いのをごらんなさい。どうしたって、ケツを割(ワ)らなきゃならん情勢が、僕等にゃ眼に見えるんです」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「穴を割る」の意味・読み・例文・類語

けつ・る

全部ぶちまける。暴露する。尻を割る。「学生時代の悪友が―・る」
隠していた悪事が見つかる。ばれる。「一連の盗みが―・る」
物事を途中でやめてしまう。放り出す。「たった三日で―・る」
[補説]「ケツを割る」と書くことが多い。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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