穴門(読み)あなもん

精選版 日本国語大辞典 「穴門」の意味・読み・例文・類語

あな‐もん【穴門】

〘名〙 築地(ついじ)石垣などを切りあけて作った、低く小さい門。埋門(うずみもん)
隔蓂記‐万治二年(1659)六月二日「東方の穴門開き、これより内に入る」

あな‐と【穴門】

〘名〙 「いよかん(伊予柑)」の異名

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デジタル大辞泉 「穴門」の意味・読み・例文・類語

あなと【穴門/穴戸】

関門海峡古称。また、長門国の古称。「」と読んだという説もある。

あな‐もん【穴門/×坅門】

築地ついじや石垣などを切り開いて設けた小さな門。

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世界大百科事典(旧版)内の穴門の言及

【門】より

…腕木門は〈木戸門〉ともいわれ,内側に控柱を立て,本柱に腕木を通して出し桁を支え,屋根をかけたもので,現在でも住宅に用いられている。このほか,埋(うずみ)門,穴門,土門など,土塀や石垣の一部にあけられたくぐりの門があり,鉄門や銅製の鋳抜門など門の扉の材料・形式によって呼ばれているものもある。なお鳥居も〈うえふかざる門〉と呼ばれて,門の一種である。…

※「穴門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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