穹廬（読み）きゅうろ

精選版 日本国語大辞典

きゅう‐ろ【穹廬】

〘名〙 モンゴル人の住むテントのような住宅。包(パオ)。窮廬。

※本朝無題詩（1162‐64頃）二・傀儡子〈藤原敦光〉「穹廬蓄_レ妓各容_レ身。山作_二屏風_一苔作_レ茵」

※李陵（1943）〈中島敦〉三「降将李陵は一つの穹廬と数十人の侍者とを与へられる賓客の礼を以て遇せられた」 〔敕勒歌〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

きゅう‐ろ【^×穹^×廬】

モンゴル人が用いる、弓なりに張ったテント状の住宅。パオ。

出典　小学館

普及版 字通

【穹廬】きゆうろ

匈奴の住む天幕。包(パオ)。〔楽府詩集、雑歌謡辞四、勅勒歌〕敕勒の川　陰山の下(もと)　天は穹廬に似て　四野を籠蓋(ろうがい)す　天はたり　野はたり　風吹き低(た)れて、牛羊を見る

字通「穹」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」