空力特性(読み)クウリキトクセイ

デジタル大辞泉 「空力特性」の意味・読み・例文・類語

くうりき‐とくせい【空力特性】

自動車車体飛行機機体などの空気力学的な特性。走行中の自動車や飛行中の飛行機が空気の流れから受けるさまざまな影響をさす。前後左右上下揚力)にかかる力に加え、ヨーイングロールピッチングなどのモーメントがある。また、風切り音や機体表面の整流作用、横風に対する安定性などを含める場合もある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「空力特性」の意味・わかりやすい解説

空力特性
くうりきとくせい
aerodynamics characteristics

自動車,列車,航空機などの空気中で動く物体に対して気流が作用する力。流体力学に基づき,空気抵抗(→抵抗),揚力,横風安定性(→横力)などが数値で表される。空気抵抗係数(CD値)が小さいほど空気抵抗が少なく,燃費も向上する。近年乗用車には CD値が 0.3以下のものがある。揚力は揚力係数(CL値),横風安定性はヨーイングモーメント係数(CYM値)で表され,CL値が小さいほど高速安定性が増し,CYM値が大きいと横風に弱く高速で不安定な車両ということになる。

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