空見（読み）そらみ

精選版 日本国語大辞典

そら‐み【空見】

〘名〙

① 見るふりをすること。また、ぼんやり見ること。

※玉塵抄（1563）二九「此に諸侯がくたびれてそらみをして王の軍がやぶれたぞ」

② 植物「とうがらし（唐辛子）」の異名。

※俳諧・本朝文選（1706）五・序類・番椒序〈野坡〉「とうがらしの名を〈略〉酸醤子(ほうづき)、天覗(のぞ)き、空見、八(やつ)なりなどいへる」

くう‐けん【空見】

〘名〙 仏語。一切の事物は縁起に基づくから、空(くう)であると説く、その教え自体にとらわれた見解。空執(くうしゅう)。

※往生要集（984‐985）大文一〇「寧起_二我見_一如_二須彌山_一、不_下起_二空見_一如_中芥子許_上」 〔楞伽経‐三〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

くう‐けん【空見】

仏語。空に執着した考え。一切が空であるという教えにとらわれた考え。

出典　小学館

動植物名よみかた辞典　普及版

空見 (ソラミ)

植物。ナス科の一年草,園芸植物,薬用植物。トウガラシの別称

出典　日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典　普及版」