突然(読み)トツゼン

デジタル大辞泉 「突然」の意味・読み・例文・類語

とつ‐ぜん【突然】

[ト・タル][文][形動タリ]予期しないことが急に起こるさま。だしぬけであるさま。突如。
「―として平野次郎が大変ありと言出いいいずるにぞ」〈染崎延房・近世紀聞〉
[副]に同じ。「突然大声を出す」「突然訪問する」
[用法]突然・不意に――「突然(不意に)電車が急停車した」「笛の音が突然(不意に)やんだ」など、急に事が起こる意では相通じて用いられる。◇「突然」は、前触れなしに急に何かが起こるさまに意味の重点がある。「突然大音響が聞こえた」「突然のお話で戸惑っております」◇「不意に」は、思ってもいなかったことが起きて驚き、当惑する気持ちに意味の重点がある。「不意にけいれんが起こった」「不意に飛び出してきた」◇類似の語に「いきなり」がある。「いきなり殴るとはひどい」「初出場でいきなり優勝した」のように、一足飛びに何かをするさまの意で、上の二例では「突然」「不意に」とは置き換えられない。
[類語]ひょっこり打ち付けぶっつけにわか出し抜け急遽きゅうきょ短兵急不意忽然俄然突如いきなり不意にふと矢庭にふいと唐突ふっとついついついついとつとひょっとひょいはた思わず思わず知らず思いがけずはしなくはしなくも図らず図らずも時ならずたちま卒然やぶから棒寝耳に水突発的発作的反射的青天の霹靂へきれきあわよくばまかり間違うよもやまさか万万ばんばん夢かうつつ思いも寄らない思いのほか心外案に相違する意表を突く意表予想外意想外ゆくりなくまぐれひょんなもし仮にもしかよしんばたといよしやもしも万一万一ばんいち万が一万万一もしやもしかしたらもしかするとひょっとするとひょっとしたらひょっとしてあるいはもしかしてどうかすると下手すると一つ間違えばゆくりなし我にもなく期せずして悪くすると事と次第による事によるとともするとややもすれば何かにつけ何かと言えば折に触れてもしくははたまたないし偶然たまさか時としてかも知れない我知らず知らず知らず折もあろうに折悪しく慮外存外望外

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精選版 日本国語大辞典 「突然」の意味・読み・例文・類語

とつ‐ぜん【突然】

[1] 〘形動ナリ・タリ〙 にわかであるさま。物事が急におこるさま。突如。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)六「思ひもよらず、突然(トツぜん)として出ぞ。城から出た体ぞ」
若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上「その瞬間、突然な可笑しさがこみ上げて」
[2] 〘副〙 急に。不意に。突如。〔新令字解(1868)〕
武蔵野(1898)〈国木田独歩〉五「林の回り角で突然出逢ふ事があらう」

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デジタル大辞泉プラス 「突然」の解説

突然

日本ポピュラー音楽。歌は日本のバンド、FIELD OF VIEW。1995年発売。作詞:坂井泉水、作曲:織田哲郎。大塚製薬清涼飲料ポカリスエット」のCMソング

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普及版 字通 「突然」の読み・字形・画数・意味

【突然】とつぜん

不意に。

字通「突」の項目を見る

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