百科事典マイペディア 「窪川鶴次郎」の意味・わかりやすい解説
窪川鶴次郎【くぼかわつるじろう】
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文芸評論家。静岡市生まれ。旧制四高中退。在学中より短歌、詩、小説をつくり、上京して中野重治(しげはる)らと『驢馬(ろば)』を創刊する。佐多稲子(さたいねこ)と結婚。のち離婚。1930年(昭和5)からはナップを拠点にプロレタリア文学の代表的理論家として活躍。32年検挙されて転向したが、文学界の軍国主義化に抵抗し、共産主義の立場から評論活動を続けた。『現代文学論』(1939)、『再説現代文学論』(1944)は代表作。第二次世界大戦後は民主主義文学理論の展開に尽力、『短歌論』(1950)などを著した。
[吉田正信]
『小田切秀雄解説『昭和十年代文学の立場 窪川鶴次郎一巻本選集』(1973・河出書房新社)』▽『『現代日本文学大系96 文芸評論集』(1973・筑摩書房)』
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