窮鼠猫を嚙む(読み)きゅうそねこをかむ

故事成語を知る辞典 「窮鼠猫を嚙む」の解説

窮鼠猫を嚙む

弱い者でも、追いつめられると、強い者に反撃を加えることのたとえ。

[使用例] いわゆる窮鼠猫を嚙むということもある。あんまり追詰めて倉橋君に居直られても困る[松本清張中央流沙|1968]

[由来] 紀元前二世紀に行われた経済政策議論をまとめた「塩鉄論―詔聖」の一節から。「窮鼠もを嚙む(追い詰められた小さなネズミは、大きなタヌキにだってかみつく)」ということもあるので、人々の生活を脅かすと反乱が起きかねない、と厳しい経済統制に反対しています。なお、この文章では「貍(狸と同じ)」となっていますが、一般には「猫」の形で使われます。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

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