窺書・伺書(読み)うかがいしょ

精選版 日本国語大辞典 「窺書・伺書」の意味・読み・例文・類語

うかがい‐しょ うかがひ‥【窺書・伺書】

〘名〙
① 上申状の一つ。上司などの意見または指令を請うために差し出す文書。〔財政経済史料‐八・官制・勘定所職制・雑・享保六年(1721)〕
② 江戸時代、郡代代官が年貢その他のことについて勘定奉行の意見を徴するため、勘定奉行所伺方に提出する書類
牧民金鑑‐二・諸伺書・宝暦八年(1758)五月「御代官より差出候諸伺書御勘定所にて吟味差滞」
③ 江戸時代、奉行が老中に刑罰適用などについて、その指図を求めるために提出する書類。吟味伺書
※禁令考‐後集・第一・巻六・享保一七年(1732)御仕置伺書に入牢之月日可認旨之儀に付御書付「科人又は御仕置もの伺書付被差出候節」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android