立て引き(読み)タテヒキ

デジタル大辞泉 「立て引き」の意味・読み・例文・類語

たて‐ひき【立て引き/達引き】

義理意気地を立て通すこと。また、そのために起こる争い。「恋の―」
「この釣船の三ぶが尻持った―」〈浄・浪花鑑
談判交渉
「そこへ何かの―さんせ、ここらで我ら粋を通し夜食扶持にありつかう」〈浄・妹背山
気前をみせて、他人の代わりに金品を出すこと。また特に、遊女が客の遊興費を出すこと。
「さよじさんに一本借りて―をしてあげてやったに」〈洒・通言総籬

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android