立忍(読み)タチシノブ

デジタル大辞泉 「立忍」の意味・読み・例文・類語

たち‐しのぶ【立忍】

イノモトソウ科の常緑多年生のシダ暖地のやや乾いた地に生え、高さ30~60センチ。シノブに似て、葉は細かく裂ける。寒忍かんしのぶ

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精選版 日本国語大辞典 「立忍」の意味・読み・例文・類語

たち‐しのぶ【立忍】

〘名〙 シダ類ウラボシ科の常緑多年草。本州の関東、北陸以西、四国、九州の山地のやや陽当りのよい、乾きぎみの所に生える。高さ三〇~八〇センチメートル。根茎褐色の薄い披針形鱗片を密生し地中を長くはう。葉柄は葉身とほぼ同長で鱗片はほとんどない。葉身は三~四回羽状に細かく裂け、裂片は細長くて先端はとがる。胞子葉と栄養葉はやや相違がある。胞子嚢群は裂片の両縁につき、葉縁がそりかえった包膜におおわれる。シノブに似るが胞子葉が直立するのでこの名がある。ふゆしのぶ。かんしのぶ。たちしだ。《季・冬》 〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

たち‐しの・ぶ【立忍】

〘自バ四〙 (「たち」は接頭語) 人目をしのぶ。隠れる。
※今鏡(1170)五「やぶられてたちしのぶべきかたぞなききみをぞたのむかくれみのかせ」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「立忍」の解説

立忍 (タチシノブ)

学名Onychium japonicum
植物。イノモトソウ科の常緑多年草

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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