デジタル大辞泉
「立直」の意味・読み・例文・類語
リーチ【立直】
1 《〈中国語〉》マージャンで、役の一。手持ちの牌を一枚も見せないまま「リーチ」と言って、聴牌を宣言すること。宣言後は手を変えることができない。「立直をかける」
2 転じて、勝利や成功に至るまであと一歩の段階。「優勝に立直がかかる」
[補説]1で、中国マージャンに「リーチ」という役はない。第二次大戦後に日本で流行。中国東北地方の地方ルールからという。
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たち‐なお・る ‥なほる【立直】
〘自ラ五(四)〙
① 倒れたり倒れそうになったりしているものが、
もとどおりしっかりと立つ。
※類従本堀河百首(1105‐06頃)冬「難波潟つなでになびく蘆の穂のうらやましくも立ちなをるかな〈
源俊頼〉」
② 悪い状態になった
物事が、もとのよい状態になる。
※
方丈記(1212)「明くる年はたちなほるべきかと思ふほどに」
※
徒然草(1331頃)二四一「
年月の
懈怠を悔いてこの度もしたちなほりて命をまたくせば」
※浄瑠璃・本朝二十四孝(1766)一「不礼は
御免と立直りわざと後を見せたる手の
うち」
※
源平盛衰記(14C前)六「入道立直
(タチナヲッ)て大の音
(こへ)を以て、侍に人や在
(ある)々々と呼給ければ」
リー‐チ【立直】
〘名〙 (中国語から) マージャンの役の
一つ。
門前で
聴牌(テンパイ)し、それを宣言することによって成立する。ただし、宣言後は手牌を変えることができず、宣言を取り消すこともできないなどの
制約がある。一翻
(イーファン)役。〔
現代語大辞典(1932)〕
たち‐なおり ‥なほり【立直】
〘名〙 悪い状態になったものが、もとのよい状態にもどること。立ち直ること。
※現代の
ヒューマニズム(1948)〈中島健蔵〉二「その方の立ちなおりは案外容易である」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報