立蔀(読み)たてじとみ

百科事典マイペディア 「立蔀」の意味・わかりやすい解説

立蔀【たてじとみ】

縦横に組んだ格子の裏に板を張り衝立(ついたて)のように作って屋外に置いて目隠し風よけとしたもの。また屋内に置き衝立に使用
→関連項目蔀戸

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の立蔀の言及

【垣】より

…平安時代から鎌倉時代にかけての貴族住宅の様式である寝殿造では,敷地の周囲に築地をめぐらすほか,建物の周囲や庭の仕切りに多くの種類の垣が用いられた。そのうち,檜垣(ひがき)はヒノキの薄板を網代(あじろ)のように編んだものを木製の枠に張ったもの,透垣(すいがき)は割竹を縦に編むように木製の枠に張ったもので,立蔀(たてじとみ)(格子に薄板を張ったもの)とともに建物の近い周囲に多く用いられた。そのほか中世の武士や庶民の住いなどでは,枝つきの木を人字形に組んだ鹿垣(ししがき)や柴垣,竹を編んだ垣,木枝や竹を格子状に組んだ籬(まがき),種々の樹木を植えた生垣(いけがき)が多く用いられた。…

【蔀戸】より

…普通は上蔀が大きく下蔀は小さい。なお庭や縁側などに固定し,目隠しなどに使用したものを〈立蔀(たてじとみ)〉という。寝殿造の外周建具は〈妻戸(つまど)〉(扉)を除いて大半は蔀戸であった。…

※「立蔀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android