竜戴(読み)リュウダイ

デジタル大辞泉 「竜戴」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐だい【竜戴/竜台】

《「りゅうたい」とも》能のかぶり物の一。冠に、皮を竜の形に切り抜いて彩色した立物たてものを立てたもの。竜神の役に用いる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「竜戴」の意味・わかりやすい解説

竜戴 (りゅうたい)

能の被り物一種。輪冠(わかんむり)(天冠てんがん)から装飾を取り去ったもの)の上に,平らな皮を切り抜いて竜をかたどり彩色した立て物を立てる。《竹生島》《玉井(たまのい)》《春日竜神》などに登場する竜神(後ジテ)の役に用いる。同種の立て物に《小鍛冶》の狐,《鷺》の鷺などがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android