端棒(読み)ハナボウ

デジタル大辞泉 「端棒」の意味・読み・例文・類語

はな‐ぼう【端棒】

駕籠などの先を担ぐ人。先棒
先に立って事をすること。また、その人。
「おれが―で付いて見せねえぢゃあいかねえはさ」〈滑・浮世床・初〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「端棒」の意味・読み・例文・類語

はな‐ぼう【端棒】

〘名〙
二人で駕籠などをかつぐときに、先方をかつぐ人。先棒。⇔後棒
洒落本・二蒲団(1801)跋「はな捧(ボウ)へ回れば、予跡(あと)ぼうを利肩にうけ」
② 転じて、先に立って事をすること。また、その人。初筆
滑稽本・狂文棒歌撰(1785)「鼻ぼうは祭礼の先に立猿田彦を始としてものの麾をふる者をさして云也」
※滑稽本・浮世床(1813‐23)初「おれが端棒(ハナボウ)で付て見せねへぢゃアいかねへはさ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android