端銭(読み)はしたぜに

精選版 日本国語大辞典 「端銭」の意味・読み・例文・類語

はした‐ぜに【端銭】

仮名草子仁勢物語(1639‐40頃)上「古巾著に、いとはしたぜにもあらざりければ」

はし‐ぜに【端銭】

※俳諧・渭江話(1736)一「出替の誰々は最ふ片づきて たばこ入にも残るはし銭」

はした‐せん【端銭】

は‐せん【端銭】

〘名〙 はしたの金銭。はしたがね。はしたぜに。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「端銭」の意味・読み・例文・類語

はした‐ぜに【端銭】

はしたがね」に同じ。
「それ買へとて、腰に付けたる―を投ぐれば」〈浮・一代男・五〉

は‐せん【端銭】

わずかな金。はしたがね。はぜに。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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