竹屋(読み)たけや

精選版 日本国語大辞典 「竹屋」の意味・読み・例文・類語

たけ‐や【竹屋】

[1] 〘名〙
① 竹でつくった粗末な家。
古今著聞集(1254)二〇「竹屋をつくりて、黒木の屋に擬して」
② 竹材の売買流通をする業。竹を売る店。また、その人。
※舜旧記‐元和六年(1620)九月一六日「当院竹廿束、竹屋与一方へ例年令沽却也」
③ 江戸、隅田川の「竹屋の渡し」に用いた渡し舟の称。「竹屋」という船宿の持舟であったので、その屋号を呼んで舟をまねいた。後に一般の渡し船もできたが、それをも称した。
歌舞伎・戻橋脊御摂(1813)大詰「船を呼んでおかう。…竹屋(タケヤ)ア竹屋ア」
[2] 江戸、江戸橋四日市町のタバコ入れ商竹屋清蔵の店をいう。
洒落本自惚鏡(1789)いろきゃく「ゑちかわが多葉粉入の夏とすぎて、竹屋が冬のしん形とおしうつるがことし」

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デジタル大辞泉 「竹屋」の意味・読み・例文・類語

たけ‐や【竹屋】

竹を売る店、または売る人。
竹でつくった粗末な家。

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普及版 字通 「竹屋」の読み・字形・画数・意味

【竹屋】ちくおく

竹蓋

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