笑っていいとも!(読み)わらっていいとも

知恵蔵 「笑っていいとも!」の解説

笑っていいとも!

タレントタモリ(森田一義)が司会を務める、フジテレビ系列のバラエティー番組。1982年10月4日にスタートし、月曜から金曜まで毎日正午から生放送されている。2002年4月に5000回を達成し、タモリは「生放送単独司会」の世界記録としてギネスブックに認定された。10年2月には7000回を達成してなお記録を更新中だが、14年3月いっぱいで終了することが番組で発表された。
正式な番組名は「森田一義アワー 笑っていいとも!」。タモリが日替わりゲストとトークする「テレフォンショッキング」のほか、レギュラーやゲストのタレントらによる企画や視聴者参加のコーナーなどがある。番組は、客席との距離が近い東京・新宿のスタジオアルタから公開生放送で行われ、観覧する客とのやりとりも見られる。
番組は、お笑いブームの中、若者に支持された「笑ってる場合ですよ!」の後番組として始まった。初代プロデューサーの横澤彪の提案で、深夜放送のパーソナリティとして人気のあったタモリを起用。放送開始直後は視聴率が低迷したが、間もなく「テレフォンショッキング」が注目を集めた。ゲストが番組中に「友達」に電話し、次回のゲストとして来てもらうスタイルは、「来てくれるかな」「いいとも!」というお定まりのフレーズと共に定着し、出演者には花輪祝電が届くようになった。役者らが出演番組や映画の宣伝のためにバラエティー番組に出演する手法の先駆けにもなった。番組の平均世帯視聴率は1988年に同番組最高の27.9%を記録し、年間最高視聴率は2001年までおおむね20%台を維持してきたが、近年は低下傾向にあり12年の最高は11.6%だった(関東地区、ビデオリサーチ調べ。同社の許諾を得て掲載)。31年以上続く長寿番組の放送回数は、8000回を超える見通しである。

(原田英美 ライター / 2013年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android