精選版 日本国語大辞典 「笑」の意味・読み・例文・類語
わら・える わらへる【笑】
わらか・す【笑】
〘他サ四〙 (「わらわかす(笑━)」の変化した語)
① 笑うようにする。笑わせる。
※人情本・柳之横櫛(1853頃)三「ヘン笑(ワラ)かしやアがらアとんちきはっつけ御異見もねへもんだ」
② 冷淡にあしらう。ばかにする。
わらわし わらはし【笑】
〘形シク〙 (動詞「わらう(笑)」の形容詞化) 笑うべきである。笑いたくてたまらないほどおかしい。
わらわし‐げ
〘形動〙
わらわし‐さ
〘名〙
えまし ゑまし【笑】
〘形シク〙 (動詞「えむ(笑)」の形容詞化) 心がなごやかになって思わずほほえみを浮かべたくなる気持である。ほほえましい。
えまし‐げ
〘形動〙
えまし‐さ
〘名〙
わらわ‐・す わらは‥【笑】
[1] 〘他サ下二〙 ⇒わらわせる(笑)
[2] 〘他サ五(四)〙
① 人が思わず笑うようにしむける。笑わせる。
※古今役者物語(1678)「つくりはなげにあほうひげ、どっとわらはす其ふぜい」
② =わらわせる(笑)②
わらわ‐・せる わらは‥【笑】
〘他サ下一〙 わらは・す 〘他サ下二〙 (動詞「わらう(笑)」に使役の助動詞「せる」が付いてできたもの)
① =わらわす(笑)(二)①
② 軽蔑に値するさまである。笑わす。人をあざけるときにいう。
えまわし ゑまはし【笑】
〘形シク〙 (「えまう(笑)」の形容詞化) なごやかになって思わずほほえみを浮かべたくなるような気持である。ほほえましい。えまし。
※万葉(8C後)一八・四〇八六「あぶら火の光に見ゆるわがかづらさ百合の花の恵麻波之伎(ヱマハシキ)かも」
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