笠松県(読み)かさまつけん

世界大百科事典(旧版)内の笠松県の言及

【岐阜[県]】より


[沿革]
 明治以前の美濃国と飛驒国にあたり,幕末には大垣藩,大垣新田藩(1869年野村藩と改称),加納藩郡上(ぐじよう)藩,高須藩,高富藩,岩村藩,苗木藩のほか,尾張藩などの大名領や旗本領も多く,天領を支配する美濃郡代の笠松陣屋と飛驒郡代の高山陣屋が置かれていた。1868年(明治1)明治政府は尾張藩付家老(つけがろう)の竹腰(たけのこし)氏を大名に列して今尾藩を立て,笠松裁判所,ついで笠松県,飛驒県(のち高山県)を置いた。70年高須藩は名古屋藩(尾張藩)に併合され,翌年廃藩置県をへて,美濃国の各県は岐阜県に,高山県は筑摩県に統合されたが,76年筑摩県の廃止とともに現在の岐阜県が成立した。…

※「笠松県」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android