第三(読み)ダイサン

デジタル大辞泉 「第三」の意味・読み・例文・類語

だい‐さん【第三】

3番目。3回目。
相対する関係にある二つ以外のもの。当事者以外のもの。「第三人物
連歌・連句で、発句ほっく脇句の次に付ける第3句。脇句から場面を一転させる句で、多く「て」で止める。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「第三」の意味・読み・例文・類語

だい‐さん【第三】

〘名〙
① 第一・第二の次。三番目。三回目。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二「所へ下女が又第三の端書を持ってくる」
② 相対する二つ以外のもの。当事者以外のもの。物事に関係していない他のもの。第三者第三国など。
③ 連歌・俳諧で、発句(ほっく)・脇句(わきく)の次にくる第三番目の一七字の付句(つけく)。発句と同じ季節を守るが、主題趣向は一転させる。
※長短抄(1390)中「第三もわきの句程わなくとも、是も発句に遠からぬ時節をするべし。発句、真名字留の時は、第三まな字留はかしましき也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android