だいご‐れつ【第五列】
〘名〙 (quinta columna の
訳語。
スペイン内乱の際、四個
部隊を率いて
マドリードを攻めた
フランコの部下モラ将軍が、
市内にもわが軍に呼応するはずの第五の部隊、すなわちフランコ派がいると言ったことに由来する語) あらかじめ敵の中に紛れ込み、
諜報や
内部攪乱などを行なって
味方を助ける部隊や人。
スパイ。第五部隊。
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デジタル大辞泉
「第五列」の意味・読み・例文・類語
だいご‐れつ【第五列】
敵対勢力の内部に紛れ込んで諜報などの活動を行う部隊や人。スペイン内戦の際、4個部隊を率いてマドリードを攻めたフランコ派のモラ将軍が、市内にも攻囲軍に呼応する5番目の部隊がいると言ったことによる。第五部隊。
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第五列
だいごれつ
quinta columna スペイン語
fifth column 英語
戦時中に、敵の内部に潜んで破壊工作や諜報(ちょうほう)活動など後方攪乱(かくらん)に従事する人々。1936年スペイン内戦時、共和国政府側が防衛するマドリードを四つの部隊からなる反乱軍が包囲、攻撃したが、攻撃側のモラ将軍は、市内にも反乱軍に呼応する勢力が潜んでいると宣伝し、これを「第五列」と称した。共和国側でも、「第五列」摘発のキャンペーンが共産党などによって行われた。
[山崎 馨]
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第五列
だいごれつ
fifth column
狭い意味では,侵入軍に呼応する被侵攻国内の組織的活動集団をいうが,広くはスパイや対敵協力者をさす。 1936~39年のスペイン内戦において,フランコ軍の E.モラ将軍が「マドリードは内応者からなる第五列によって占領されるであろう」と述べ,4列縦隊である自分の部隊以外に協力者がいることを示唆したのが語源であるといわれる。第2次世界大戦中よく使われた言葉。
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第五列【だいごれつ】
第五部隊とも。呼応者。広義にスパイ活動を行う者。スペイン内乱の際,四つの部隊を率いてマドリード占領に向かったフランコ軍のモラ将軍が〈マドリードには内通者からなる第五部隊がいる〉といったことから生まれた。
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