第3世代ソフトルアー(読み)だい3せだいそふとるあー/だいさんせだいそふとるあー(英語表記)Soft Lure of the third generation

知恵蔵 「第3世代ソフトルアー」の解説

第3世代ソフトルアー

NPO法人日本釣り環境保全連盟(JEF:本部・山梨県富士河口湖町)が開発に取り組む、100%生分解性ルアーのこと。新素材であるポーク素材(豚の皮が主原料)を使用し、水中で自然に生分解される。現在、大手釣り用品メーカーでは、“通常のプラスチック製品と同レベルの性能を持ち、水中や水辺に放置された場合も、自然界の微生物によって水と炭酸ガスに分解されるプラスチック”である、いわゆる完全生分解性プラスチックを素材にしたルアーや釣り糸の研究を進めており、鉛を使用しない重りなどの開発とともに、釣り場環境保全に力を注いでいる。 ちなみに、生分解性プラスチックの場合、その原材料に特に基準はないが、生分解性プラスチックと似た性質を持つバイオマスプラスチックは、生物由来資源、つまり植物や食品廃棄物などを原料として作られ、この点が両者を区別する。また、いずれも環境問題に配慮された素材ではあるが、従来のプラスチックと比べ高価、リサイクルに向かない、耐久性で劣るといったデメリットも併せ持つ。

(森田秀巳 アウトドアライター / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android