筆句(読み)ふでく

精選版 日本国語大辞典 「筆句」の意味・読み・例文・類語

ふで‐く【筆句】

〘名〙
他人代作した句。その代作者の名の上に「筆」(または略して「フ」)の字を書くところからいう。
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一四上「初会には筆句のやうな文がくる」
② (連句執筆(しゅひつ)の役に当たっている人のおくべき場所の句というところから) 連句の表八句目。
※雑俳・卯の花かつら(1711)「筆句には惜しい娘と見戻りて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「筆句」の意味・読み・例文・類語

ふで‐く【筆句】

《作者の名の上に「筆」または「フ」と書くところから》他人が代作した句。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android