筆誅(読み)ひっちゅう

精選版 日本国語大辞典 「筆誅」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐ちゅう【筆誅】

〘名〙
罪悪過失などを書きたてて責めること。
※文芸類纂(1878)〈榊原芳野編〉五「武家専横の権を筆誅す」
修正削除などの筆を加えること。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉三「『香一炷もあまり唐突だから已めろ』と惜気もなく筆誅する」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「筆誅」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐ちゅう【筆×誅】

[名](スル)他人の罪悪や欠点を書きたてて責めること。「筆誅を加える」
「深志屋の家庭裏面を摘発―すると」〈木下尚江良人の自白

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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