筋湯温泉(読み)すじゆおんせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「筋湯温泉」の意味・わかりやすい解説

筋湯温泉
すじゆおんせん

大分県玖珠(くす)郡九重町(ここのえまち)にある温泉標高1000メートル、玖珠川源流の谷間に、湯滝で知られる大湯(おおゆ)を囲んで宿泊施設がある。春は筑後(ちくご)川筋からの湯治客、夏は九重(くじゅう)登山客が多い。温泉の起源は1658年(万治1)といい、打たせ湯によって筋肉の痛みがよく治るので、この名がある。泉質単純泉。付近に九州電力の八丁原(はっちょうばる)、大岳(おおたけ)両地熱発電所がある。JR久大(きゅうだい)本線豊後中村(ぶんごなかむら)駅からバス1時間。やまなみハイウェイ瀬ノ本(せのもと)から8キロメートルである。

[兼子俊一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「筋湯温泉」の意味・わかりやすい解説

筋湯温泉
すじゆおんせん

大分県西部,九重町の南端で,九重山北麓,玖珠川の源流近くにある温泉。泉質は単純泉,食塩泉。泉温は 58~63℃で湯量は豊富。胃腸病に特効があり,共同浴場では湯滝の設備があって,打たせ療法が行われる。九重連山への登山基地で,近くに大岳,八丁原の地熱発電所がある。阿蘇くじゅう国立公園に属する。

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デジタル大辞泉プラス 「筋湯温泉」の解説

筋湯温泉

大分県玖珠郡九重町にある温泉。桶蓋(わいた)山南東の標高約1000m付近、玖珠川源流の谷間に位置する。くじゅう連山への登山基地。

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