算勘(読み)サンカン

デジタル大辞泉 「算勘」の意味・読み・例文・類語

さん‐かん【算勘】

占いをして考えること。
陰陽道の輩を召さるるの上、参河守教隆、―に及ぶ」〈吾妻鏡三六
数を数えること。そろばん勘定すること。計算
「それがしは算用―においては、世間に恐いものがござない」〈虎明狂・賽の目〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「算勘」の意味・読み・例文・類語

さん‐かん【算勘】

〘名〙
算木などを用いて占い考えること。
※吾妻鏡‐寛元三年(1245)八月一日「依鶴岡八幡宮神事、将軍家入御御持仏堂廊、此所自御所于正方之東否、被御沙汰、被陰陽道輩之上、参河守教隆及笇勘
② 数を考えること。勘定すること。また、その能力。あるいは、そろばんの勘定。〔三代格‐八・寛平九年(897)五月一三日〕
※天理本狂言・二九十八(室町末‐近世初)「二九といわれたは、角から十八間目じゃによって、二九といわれた物であらう。是は、さんかんまでたっしゃな女房とみゑた」

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