箱木家住宅(読み)はこぎけじゅうたく

デジタル大辞泉プラス 「箱木家住宅」の解説

箱木家住宅

兵庫県神戸市にある住宅。室町時代後期に建てられた日本最古級の民家ひとつ。国指定重要文化財。「千年家」とも。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の箱木家住宅の言及

【住居】より

…全体に平屋が多いが,なかには低い中二階を設けた家もあり(二階),近世町屋の原形になる要素が認められるなど,鎌倉時代に比べると,かなり発達した形になっている。 農家では千年屋と称される兵庫県の箱木家住宅が,室町時代に建てられたものとみなされる。茅葺入母屋造の屋根で内部は半分ぐらいが土間になり,床の間は表側の細長い室と裏側の〈いろり〉のある居間,およびその奥の納戸からなる。…

【民家】より

…座敷以外は天井を張らないことが多く,これらの梁組みは力強い構成美をつくり,意匠上の特徴にもなる。
[遺構の年代]
 現存する民家遺構で最も古い建物は千年家(せんねんや)として知られる箱木家住宅(神戸市,農家)で,室町時代の中期と推定され,ついで古井家住宅(兵庫県宍粟郡,農家)が室町末期と考えられる。建設年次の判明している民家遺構で最も古いものは,町家系では1607年(慶長12)の栗山家住宅(奈良県五条市),農家系では1650年(慶安3)の石田家住宅(京都府北桑田郡)である。…

※「箱木家住宅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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