範士(読み)ハンシ

デジタル大辞泉 「範士」の意味・読み・例文・類語

はん‐し【範士】

全日本剣道連盟が授与する称号うち最高位のもの。八段以上の者を対象に、審査会の議決を得て授与される。→教士錬士

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精選版 日本国語大辞典 「範士」の意味・読み・例文・類語

はん‐し【範士】

〘名〙 全日本剣道連盟が授与する称号の一つ段位が五段に達した者のうち、人格技量等にすぐれた者に授与される最高位の称号。昭和二一年(一九四六)までは大日本武徳会が授与していた。
※天覧試合陪観記(1934)〈菊池寛〉「範士の斎村、持田、小川高野中山などいふ人達について」

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世界大百科事典(旧版)内の範士の言及

【剣道】より

…しかし,現代剣道における段位・称号制度のスタートは,1902年大日本武徳会がその振興政策の一環として制定した〈武術家優遇例〉である。ここで,範士,教士の称号制度を定め,範士には終身25円以内の年金を贈与することとした。〈武術家優遇例〉は18年〈武術家表彰例〉と改められ,さらに34年に改正されて,新たに錬士の称号が設けられ,初段から十段にいたる段位の規定も設けられた。…

※「範士」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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