篆額(読み)てんがく

精選版 日本国語大辞典 「篆額」の意味・読み・例文・類語

てん‐がく【篆額】

〘名〙 石碑などの上部篆文で書いた題字
帰省(1890)〈宮崎湖処子〉五「今朝書きし天の詩の、〈略〉此家の篆額(テンガク)となれるなり」 〔旧唐書‐李華伝〕

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デジタル大辞泉 「篆額」の意味・読み・例文・類語

てん‐がく【×篆額】

石碑などの上部に篆書で書かれた題字。

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普及版 字通 「篆額」の読み・字形・画数・意味

【篆額】てんがく

篆書の題額。石碑の上額。〔旧唐書、文苑下、李華伝〕嘗(かつ)て魯山の令元秀のを爲(つく)る。顏眞書し、李陽冰篆額す。後人爭うて之れを寫し、號して四と爲す。

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世界大百科事典(旧版)内の篆額の言及

【石碑】より

…円首,圭首ともに碑身の上部中央に円孔を貫通させ,これを穿(せん)とよぶ。穿の上部に碑の表題を篆書(てんしよ)で刻り,これを篆額,題額あるいは碑額という。碑文は穿以下に隷書で刻り,ときには方格の罫を刻ったり,碑身の周囲に各種の文様を浮彫するものもある。…

※「篆額」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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