米【ふつ】(読み)べいふつ

百科事典マイペディア 「米【ふつ】」の意味・わかりやすい解説

米【ふつ】【べいふつ】

中国,北宋書家画家。字は元章。湖北省の人。地方官を歴任したのち,書画学博士に推され,書画の鑑定にあたった。書は,王羲之の風を慕い,奔放不羇(ふき)で主観的書風確立。画は,山水人物をよくし,特に米法山水を創始して後世に名を残した。著書《宝晋英光集》《書史》《画史》など。子の米友仁も書画をよくし,高宗の側近にあって古書画の鑑定,収集に従事。父を大米というのに対し,小米といわれる。
→関連項目市河米庵高克恭蔡襄宣和書画譜張即之范成大方従義

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