米搗・米舂(読み)こめつき

精選版 日本国語大辞典 「米搗・米舂」の意味・読み・例文・類語

こめ‐つき【米搗・米舂】

〘名〙
① 米をつくこと。玄米を精白すること。こめふみ。〔東寺執行日記‐文明一五年(1483)一二月一九日〕
俳諧・続五元集(1752)宝永二年「凍たる手から銭洩鞍の上 風にはころぶ猿の米つき」
② 米をついて精白する人。特に、江戸時代、杵(きね)をかつぎ往来を通行して求めに応じ、または、得意先をまわって一定賃金をもらって米をついた人。こめふみ。
※俳諧・続の原(1688)「昼顔に米つき涼むあはれ也〈芭蕉〉」
③ 「こめつきむし(米搗虫)」の略。〔日本昆虫学(1898)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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